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「ダイエットをしても、脂肪と共に筋肉を減らすと基礎代謝が減り、リバウンドしやすい体になる。だから、筋トレをしてリバウンドしにくい体にしよう。」といわれることがあります。
これは正しいのでしょうか。これを検討してみます。
筋肉は減る
この記事で説明しましたが、ダイエットして体重が減少すれば間違いなく、筋肉は減ります。もちろん、筋肉を増やして脂肪を減少することができないとは言いませんが、これはムキムキになりたい人が結果的になる場合がある程度の理解でかまいません。
ダイエットにおいて、締まったスリムなカッコいい体を目指すとはいえ、あれこれやって結局体重が減らなかったでは話になりません。したがって、カロリー不足の状況を実現するのは必須となります。
この状況では、摂取エネルギーが消費エネルギーに足りないので、体を分解してエネルギーを補い、その結果として体重が減ります。しかし、体は都合よく脂肪だけ分解してくれたりはしません。割合は遺伝的素質やその時点の体脂肪率等によって変わりますが、筋肉も必ず分解します。
つまり、体重が減少する状況では必ず筋肉は減ります。これは関連記事でも強調した点です。
基礎代謝も減る
なお、筋肉が減るということは、基礎代謝は間違いなく減りますから、ダイエット後はダイエット前より太りやすい体になっています。つまり、ダイエットをすれば間違いなく筋肉量は減りますから、ダイエットすればするほど必然的にリバウンドしやすくなります。
そもそも“リバウンドしにくい体”というのがかなりあいまいな表現で、厳密にいえば、筋トレしないで同じ体重減らした場合と比べてリバウンドしにくいというだけです。
もっとも、運動や健康的な食事が習慣化したのであれば、リバウンドしにくくなったのは間違いないでしょう。そして、筋肉が何Kg減ったとかよりも、その影響のほうが遥かに大きいと思います。それこそが糖質制限ダイエットの問題点かもしれません。
結論
“筋トレダイエットをしてリバウンドしない体を作る”という言葉を聞くことは多いですが、体重は減るが筋肉は増えてダイエット前よりも太りにくい体になると思っているのであれば、それは大きな誤解です。それはできません(厳密にいうと不可能ではなくて長期的な計画が必要)。
よく考えてみれば当たり前で、体が小さくなったのに、同じものを食べても太りにくいという事態は起こり得ません。