はじめに
今回のテーマは、ダイエットのための食事管理における目標カロリー設定の重要性です。
もっとも、目標カロリーをどう決めるのかではなくて、それを決めることがいかに重要かという理論面の話です。どう決めるかは下記関連記事を参照してください。
バランスの良い食事をとることは重要ですが、ダイエット中であれば、設定したカロリーの範囲内でなければなりません。
カロリー設定が最重要
ダイエットにおいては、体重という数字の減少にだけ目を向けるのではなく、体組成にも目を向けて、できる限り筋肉を維持しつつ脂肪を減少して、締まったスリムな体を作ることが重要です。また、筋肉を維持すればするほど、リバウンドしにくい体になります。
しかし、痩せるだけではなくて美しい体を目指すと言って、あれこれやって結局体重が増えてしまってのでは元も子もありません。つまり、何はともあれ、摂取カロリーを消費カロリー以下に持ってくることは必須となります。
カロリー減らし過ぎは厳禁
もっとも、カロリー摂取量を大幅に減らすとサバイバルモードのスイッチがオンになり、体の脂肪が燃えにくく筋肉の燃えやすいモードに変わってしまいます。
エネルギーの足りない緊急事態では、代謝の高い筋肉質な体ほど燃費の悪い体はなく、筋肉が少なく脂肪を蓄えた体のほうが低燃費だからです。体は当然そこを目指すことになります。
サバイバルモードになってしまうと、体は脂肪を極力温存し、筋肉を分解しようとしますから、ウェイトトレーニング後の筋肉の回復成長も停滞します。
結果として、ダイエットすればするほど筋肉が分解されてリバウンドしやすい体になるとともに、体脂肪率は減らずにふくよかなまま体が一回り小さくなっただけという最悪の展開となります。
筋トレダイエットで一番多い失敗
ウェイトトレーニングをしたことのないダイエッターが、一番犯しやすい間違いは、ウェイトトレーニングを始めるとともにカロリーを大幅に減らすことです。筋トレがダイエットに効果的という情報を聞いて、食事制限も加えて一気に痩せようとするのです。
さらに有酸素運動までしたりすれば最悪です。
本格的にやったことのない人がウェイトトレーニングから受けるダメージは相当のものです。感覚的には筋肉痛が気になるくらいかもしれませんが、体は未知のダメージから回復しようと必死にもがいているわけです。
にもかかわらず同時に摂取カロリーを大幅に減らすと間違いなく体はサバイバルモードに突入します。逆説的ですが、ウェイトトレーニングを行ってダイエットする場合には摂取カロリーを落として過ぎてはいけないというのが大原則です。
しかし、カロリー不足にもっていかないかぎり体重は減りませんから、少なすぎない適量のカロリー摂取量を見つける必要があります。具体的にどうやるかは上述の関連記事で詳細に検討していますが、多すぎても少なすぎてもいけないことをしっかりと認識する必要があります。
まとめ
最終的な目的は締まったスリムな体になることであり、体重が減ればよいというものではなくても、痩せるという目的がある以上トータルカロリー量の設定は最優先事項です。これを間違っていれば、その中身をどう調整しても目的は達成できません。
全ての食事管理は適正なカロリー量の中で行われなくてはいけません。
もっとも、だからと言って摂取カロリーを下げ過ぎるとサバイバルモードに突入して、脂肪が燃えにくくなってしまうので、少なすぎない適量の摂取カロリーを設定する必要があります。