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今回のテーマ
今回のテーマは、ダイエット&ボディメイクのために筋トレをする場合、マシンとフリーウェイト(バーベルとダンベルのこと)とどちらが良いのかです。
なお、ダイエットか、ムキムキを目指すかという目的によって結論の変わらない論点です。ダイエッターだからといって特殊な筋トレが必要ということはありません。
このテーマは、筋トレ好きの間では議論が絶えない話題ですから、いくらでもかけるのですが、あくまでも初心者向きに深入りせずに一番重要なポイントだけ書きます。
良識派が混乱させる
マシンVSフリーウェイトの議論は尽きることがありませんが、良識派の上級者はみんな以下のようなことを言います。「マシンとフリーウェイト、どちらが良いかではなくて、それぞれの長所短所を考えて、自分に最適なメニューを考えることが大事である。」と。
これは全くおっしゃる通り。反論の余地はありません。
筋トレをする最終目的は、ダイエットだったり、ムキムキになることですが、生理学的な目的は筋肉に刺激を与えることです。そう考えれば、同じエクササイズをずっとやるよりは、いろいろなエクササイズ行って、あの手この手で刺激を与えることが大事ですから、マシンかフリーウェイトかでなくて、両方使っていろいろな刺激を与えることが大事です。それに加えて、自分に合ったものが一番と言われると反論の余地はありません。その通りです。
しかし、どっちをやればよいのかと悩んでいる初心者にとって上のアドバイスは役に立つのでしょうか。上の意見はその通りだとしても、ある意味バッサリと切ったほうが役に立つ場合もあると思うので、マシンとフリーウェイトをバッサリと分ける視点を提供したいと思います。
フリーウェイトの特徴
床から重い段ボールの箱をよっこらせと持ち上げる動作を想像してみてください。この時、箱はどのような軌道を描くでしょうか。基本的には下から上に垂直に動くでしょうが、数学的な垂直線ではないはずです。微妙な曲線を描くはずです。そしてこの曲線は人によって違います。人によって、手や足の長さ、骨格、各部位の筋力の強さが違うからです。軽いものであれば、垂直に持ち上げることができますが、ある程度重くなってくると、自分なりの力の入れ方があるはずです。
フリーウェイトであれば、この動作と同じで、その人の体格・骨格に合った動きをすることができます。もちろん、膝や肩を痛めるような悪いフォームではダメですが、フリーウェイトでは、正しいフォームは人によって微妙に違います。体格・骨格が違う以上正しいフォームが人によって違うのはある意味当然です。この微妙な差が実は大きいのです。
この点、マシンを使うと、誰であっても同じ動きをすることになります。というより、マシンデザインに沿った直線的な動きをせざるを得ません。しかし力いっぱい手や足を動かしたときに、直線上の軌道で動かせるでしょうか。大事なのは椅子の高さや手の幅ではありません。手が描く軌道です。
人間工学に基づく自然な動きを再現したとうたうマシンもたくさんありますが、いずれも平均的な体格に基づいてデザインされています。しかし、世の中に平均的な体格に一致する人はどれくらいいるのでしょうか。ほとんどの人には合わないはずです。
マシンで重い重量を扱ったときに誰もが違和感を持ったことがあるはずです。これは正しい違和感です。平均的な体格(特に外国の)に合わせた動きは、自分という人間にとっては、不自然な動きでしかありません。かえって怪我する可能性が高いという専門家すらいます。
まとめ
全身の全ての筋肉を鍛えなければならないボディビルダーと違い、ダイエットであれ、ムキムキを目指すのであれ、初心者にとって重要なことは、まず、運動不足の生活の中で眠ってしまった筋肉を叩き起こすことです。
そう考えれば、初心者には自分にとって自然な動きが一番です。マシンに合わせた動きに違和感を持ちながらも、これが正しい動きなんだと自分に言い聞かせながらトレーニングして、その結果体を痛めるなんていう事態だけは避けなくてはいけません。
したがって、初心者はフリーウェイトを使うべきです。
確かに、全くフリーウェイトをしたことがない人が始めるには、指導者とある程度の導入期間が必要ですが、そこは必要な初期投資だと思います。これは個人的な意見ですが、マシンとフリーウェイトではその効果に劇的な差があると思います。マシンしかやったことない人がフリーウェイトをやるとびっくりすると思います。覚えてしまえばジムでマシンの取り合いする必要もありません(ベンチ以外)。
リーズナブルな料金で教わりたい人はぜひ私のスタジオに遊びに来てください。無料体験で覚えてあとは地元のジムで一人で行うでも全然かまいません。利用方法は人それぞれです。